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2009年7月23日 (木)

コクーン歌舞伎「桜姫」

Cocoon200907b_handbill_3

渋谷・シアターコクーンにて
恒例のコクーン歌舞伎を
観て来ました。











今年、十回目の公演を迎えるコクーン歌舞伎。
最前列のお客さんにレインコートを着せ、泥水かぶりまくりで
立ち回りを見せたり、尋常じゃない量の水を降らしたり、
本物のパトカーが登場したりと、歌舞伎の常識をひっくり返す
奇想天外な演出で楽しませてくれます。

節目の今年の演目は、江戸歌舞伎の鬼才・四世鶴屋南北の
『桜姫』を、阿佐ヶ谷スパイダースの気鋭・長塚圭史演出の
現代版と、串田和美演出の歌舞伎版との2本立て。

現代版では、南米と思われるとある国を舞台に、桜姫=
マリアン(大竹しのぶ)、清玄=セルゲイ(白井晃)、権助=
ゴンザレス(中村勘三郎)と登場人物を変えています。
現代版を観た友人は、「大竹しのぶが17歳のお姫様って…coldsweats02
と言っていましたが…coldsweats01

今日観た歌舞伎版は、桜姫=中村七之助、清玄=中村勘三郎
権助=中村橋之助、他、中村扇雀、阪東彌十郎、片岡亀蔵、
そして笹野高史さんら、中村座おなじみの面々の出演です。

Dsc09978





劇場前には、役者さんたちののぼり。
ロビーではお団子や人形焼、和雑貨が売られ、客席に入ると、
相撲の土俵のようなしつらえの舞台を、360度客席が囲んで
いる作り。
コクーン歌舞伎の演出は、劇場に入った瞬間から始まっている
のです。


生まれながらにして左手を堅く握ったままの桜姫。
高僧の清玄が出家を望む桜姫のために祈ると、桜姫の左手が
開きますが、その手の中にあったのは、香箱。
じつは桜姫は若き日の清玄が(同性愛の)契りを交わした白菊丸
の生まれ変わりで、香箱は清玄が白菊丸に与えたものだったの
です。

一方、桜姫の前に現われた権助は、かつて桜姫の操を奪った男。
人知れず権助の子を産み、権助のことを思い続けていた桜姫は
権助のために女郎にまで身を落とし...。
清玄、桜姫、そして権助を結びつける不思議な因縁と因果とは…?


桜姫の七之助ちゃん。
線の細い繊細な容姿に華が加わって、立派な女形さんに
成長しました。
桜姫が女郎に身を落とし、公家言葉と女郎言葉を取り混ぜながら
言う台詞は、見事でした。

彌十郎さん、扇雀さんのかけ合いはさすが!
笹野さんも、毎度いー味出してます。

ド派手な演出で幕を降ろすコクーン歌舞伎ですが、今回は
カンツォーネ(?)が重々しく流れる静かなラスト。
桜姫の数奇な運命が、少し物悲しく訴えて来るようでした。

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